2014年12月1日月曜日

タヒチ人の土踏まず

以前タヒチ人の知り合いと話した時、土踏まずの話題になった。
南国で砂浜が多いタヒチでは、住民は元来あまり靴を履く習慣がなく、裸足かサンダルが多い。
そして基本的にみんな土踏まずが無い(!)らしい。

日本では土踏まずはあって当然の人体の機能という認識で、
無ければ竹踏みしたり、砂浜を裸足で歩いたりして「土踏まずを鍛えなさい」と言われる。
土踏まず@wikipedia

でも実際に大昔から砂浜を裸足で歩いてきたタヒチ人には土踏まずが無い。

日本では一般的に、土踏まずのアーチ形が衝撃を逃がす構造になっていて、
無ければ疲れやすくなると信じられてる、と伝えてみた。
返事は
「え、だってアーチだと二点で支える事になって弱いじゃない?
土踏まず無しの真っ直ぐな足裏の方が広い範囲で体重を支えるんだから強いに決まってる」
とのこと。
正直二の句が継げなかった。

タヒチ的には土踏まずはどういう扱いなのかと聞いてみたところ、
「西洋文化が入ってきて人は靴を履くようになった。
土踏まずは窮屈な靴に押し込められて足裏が曲がってしまった病気。
こうなると疲れやすくなるから裸足で砂浜を歩いてきなさいと言われる」らしい。

日本とタヒチ、どちらが正しいかは知らない。
でも同じ状態を一方は正常、他方は異常だと受け止めていて、
どちらも悪いのは西洋の靴文化、
それに対する対策がどちらも同じ砂浜を裸足で歩くことなのが非常に面白いと思ったエピソード。

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